2025年8月に発売された東芝の新モデル「ER-D70B」と、1年前に登場した「ER-D80A」「ER-D70A」。
いずれも26Lタイプのスチームオーブンレンジですが、加熱方式やセンサー、操作性など細かな違いがあります。
この記事では3機種をわかりやすく比較して、「どれを選べばいいのか」をタイプ別に紹介します。
この3機種には次のような特徴があります。
- ER-D70B:新しい機能&高性能センサーで使いやすさ抜群。最新モデルにこだわりたい人向け。
- ER-D80A:D70Bとほぼ同じ機能で価格は安め。スタイリッシュな黒液晶も魅力のバランス型。
- ER-D70A:基本機能はしっかり、しかも価格はお手頃。トーストが一番早いので朝食メインの方にもぴったり。
本文で詳しく説明していきますので、購入前にぜひチェックしてみてくださいね。

ちなみにうちの息子も実際この3機種を比較してER-D80Aを購入しました
その体験談も交えながらご紹介しますね
最新機種のER-D70B ブラックもあります


前機種 バランスの良いER-D80A ブラックもあります
前機種 お手頃価格のER-D70A ブラックもあります
ER-D70Bと型落ちER-D80A・ER-D70Aの違いを比較
2025年8月発売の東芝のオーブンレンジER-D70B(26L)はER-D80AとER-D70A(どちらも2024年8月発売・26L)の2機種からの後継機と言えます。
ではこの3機種の違いはどこなのか気になりますね?
違いがひと目でわかるように表にしました。
機能比較表
機種 | ER-D70B | ER-D80A | ER-D70A |
---|---|---|---|
総庫内容量 | 26L(ワイド&フラット庫内) | 26L(ワイド&フラット庫内) | 26L(ワイド&フラット庫内) |
オーブン温度 | 100〜250℃ | 100〜250℃ | 100〜250℃ |
加熱方式 | 上:ドームヒーター、まるごと遠赤(扉除く) | 上:ドームヒーター、まるごと遠赤(扉除く) | 上:ガラス管ヒーター、庫内4面遠赤 |
グリル調理 | 大火力石窯ドームグリル | 大火力石窯ドームグリル | 石窯グリル |
発酵 | 30・35・40・45℃ | 30・35・40・45℃ | 30・35・40・45℃ |
レンジ出力 | 最大1000W(短時間)/600・500連続/200・100相当 | 最大1000W(短時間)/600・500連続/200・100相当 | 最大1000W(短時間)/600・500連続/200・100相当 |
センサー | ハイアングル赤外線センサー/温度センサー | 赤外線センサー(上面配置)/温度センサー | 赤外線センサー/温度センサー |
あたため機能(抜粋) | ごはん/おかず/お好み温度/のみもの/ゆで野菜 | ごはん/おかず/お好み温度/のみもの/ゆで野菜 | ごはん/おかず/お好み温度/のみもの/ゆで野菜/コンビニ弁当 |
スチーム方式 | 角皿式 | 角皿式 | 角皿式 |
スチーム調理 | 角皿スチーム調理 | 角皿スチーム調理 | 角皿スチーム調理 |
総レシピ数(自動メニュー数) | 126(87) | 126(85) | 112(85) |
石窯おまかせ焼き | 肉(鶏肉のみ)/野菜 | 肉(鶏肉のみ)/野菜 | – |
トースト(6枚切り2枚) | 約6分50秒(裏返し4分50秒)/冷凍8分20秒 | 約6分5秒(裏返し4分20秒)/冷凍8分 | 約5分45秒(裏返し3分40秒)/冷凍8分15秒 |
庫内コーティング | 庫内よごれプロテクト(扉・底面除く) | 庫内よごれプロテクト(扉・底面除く) | 遠赤・脱臭ブラックコート(天井・扉・底面除く) |
表示 | バックライト液晶(ホワイト) | バックライト液晶(ブラック) | 液晶(バックライトなし) |
外形寸法 | 480(幅)×390(奥行) ×350(高さ) | 480(幅)×390(奥行) ×350(高さ) | 480(幅)×390(奥行) ×350(高さ) |
設置時に空ける寸法 | 背面0、左右3㎝、上方10㎝以上 | 背面0、左右3㎝、上方10㎝以上 | 背面0、左1.5㎝、右4.5㎝、上方10㎝以上 |
質量 | 約17kg | 約17kg | 約14kg |
オーブン・グリル機能 消費電力(W)/ヒーター出力(W) | 1350/オーブン1350・グリル1100 | 1350/オーブン1350・グリル1100 | 1220/オーブン1150・グリル800 |
レンジ機能 消費電力(W)/高周波出力(W) | 1430/1000:最大3分(600) | 1430/1000:最大3分(600) | 1430/1000:最大3分(600) |
年間消費電力量 | 70.4kWh/年 | 70.4kWh/年 | 73.4kWh/年 |
主な違いは11ヵ所
上記の表でもわかるように大きな違いは11個あります。
加熱方式
D70B/D80Aはドームヒーター、D70Aはガラス管ヒーター+庫内4面遠赤となっています。



ドームヒーターは、ドーム型に湾曲した天井構造と、その天井部に配置されたヒーターなんですね
この「ラウンド石窯ドーム構造」によって、熱が庫内全体に効率よく循環し、食材をスピーディーにムラなく加熱できるのが特徴です。
また、湾曲天井と上下からの遠赤外線放射で、食品の中心部までしっかり加熱し、おいしい調理を可能にします。
センサーの種類
3機種のセンサーの違いは、次のようになっています。
- D70Bはハイアングル赤外線センサー
- D80Aは上面配置の赤外線センサーで食材を美味しくあたため
- D70Aは通常赤外線センサーで「お好み温度」あたため



D70Bはハイアングルでより感知しやすくなってるんですね




総レシピ数(自動メニュー数)
総レシピ数(自動メニュー数)にも違いがあるんですね。
それぞれ次のようになっています。
- D70B:126(87)
- D80A:126(85)
- D70A:112(85)
トースト時間
トースト(6枚切り2枚)にかかる時間は次のようになっており新機種のER-D70Bが意外にも一番時間がかかります。
- D70B:約6分50秒(裏返し4分50秒)/冷凍8分20秒
- D80A:約6分5秒(裏返し4分20秒)/冷凍8分
- D70A:約5分45秒(裏返し3分40秒)/冷凍8分15秒
表示部・操作部
液晶の表示部はD70Bはバックライト液晶(ホワイト)、D80Aはバックライト液晶(ブラック)、D70Aは液晶(バックライトなし)となっています。
またD70Aでは下部にあった操作部の位置がD70B/D80Aは右側設置の縦型パネルとなっており、見やす高さになっています。(ラクポジStyle)


その他の違い
おまかせ焼き機能の有無:D70Aにはありません
庫内コーティング:D70B/D80Aは庫内よごれプロテクト、D70Aは遠赤・脱臭ブラックコート
設置時に空ける寸法:D70B/D80Aは背面0、左右3㎝、上方10㎝以上、D70Aは背面0、左1.5㎝、右4.5㎝、上方10㎝以上と右側を多く空ける必要があります
質量:D70B/D80Aは約17㎏、D70Aは約14㎏
オーブン・グリルの消費電力:D70B/D80Aは1350W、D70Aは1220W
年間消費電力量:D70B/D80Aは70.4kWh、D70Aは73.4kWh
違いをふまえたそれぞれの機種の得意メニュー
ER-D70B(最新モデル・ハイアングル赤外線センサー)
- グラタンやラザニアなど、表面と中まで均一に火を通したい料理
- 厚切りステーキやハンバーグなど、中心までしっかり加熱が必要な肉料理
- ごはんやおかずのあたためなど、失敗したくない日常の温め
→ ムラなく仕上げたい料理や、調理をセンサーに任せたい方におすすめ。
ER-D80A(黒液晶・上面赤外線センサー)
- ピザやパン、焼き菓子など、オーブンでじっくり焼きたい料理
- 「石窯おまかせ焼き」で、鶏肉や野菜を手軽においしく調理
- デザイン重視で、ホームパーティーの料理をスタイリッシュに演出
→調理力は新モデルとほぼ同等。
ER-D70A(庫内4面遠赤・トースト最速モデル)
- トーストやクロワッサンなど、朝食のパン類(最速で焼ける!)
- コンビニ弁当や冷凍食品など、日常的なあたため
- 焼き魚や根菜グリルなど、遠赤外線で香ばしく仕上げたい料理
→パン&弁当あたためが多い家庭にピッタリ。
最新機種のER-D70B ホワイトもあります
前機種 バランスの良いER-D80A ホワイトもあります
前機種 お手頃価格のER-D70A ホワイトもあります


ER-D70BとER-D80A・ER-D70A おすすめはどれ?
以上の違いをふまえて、どの機種がどんな人におすすめなのかみていきましょう。
ER-D70Bがおすすめな人
D70Bはハイアングル赤外線センサー搭載で、食材の位置や量に左右されにくくムラの少ない加熱が可能です。
自動メニューも豊富で、ホワイトバックライト液晶は見やすく、使い勝手も良いのが特長です。
2025年9月現在の価格帯は 50,000円~51,300円のところが多いようです。
価格は高めですが、操作性や見た目、センサー等の細かい点で他の2機種と差があります。
ワンランク上の満足感を得たい人に向く製品だといえます。
まとめると次のような方におすすめです。
- 機能を重視する人(特にあたため精度を重視する方)
- 石窯おまかせ焼きを楽しみたい方
- 高級感を重視する方
- 新製品にこだわりのある方
- 消費電力量を抑えたい方
新製品だけあって、機能はより充実したものとなっているので機能にこだわる方にはおすすめですね。


ER-D80Aがおすすめな人




D80Aは新製品のD70Bと機能はほぼ同じです。
主な違いはセンサー(上面赤外線センサー)と液晶表示がブラックな点です。
液晶がブラックなことで全体的に黒基調となってスタイリッシュなデザインに感じます。
価格帯は38,000円~40,500円くらいです。(2025年9月現在)



D70Bと機能はほぼ同じなのに価格が安いのでおすすめと言えますね
以上のことから次のような方におすすめです。
- 新機種とほぼ同じ機能で価格を抑えたい方
- キッチンになじむシンプルな「黒基調デザイン」が好みの方
- 石窯おまかせ焼きを楽しみたい方
- 消費電力を抑えたい方
- 機能のバランスの良いものが欲しい方(センサーなどD70Bほどではないが十分な調理ができる)



息子は現在一人暮らしで自炊です
もっと上位機種もありますが、そこまでは必要ない
でも、どうせ買うならある程度機能の良いものが欲しいと考えたそう



そこで3機種を比較!
機能は新機種並みでお値段が下がっているというバランスの良いこのER-D80Aを選びました(あくまで息子の場合なのでご自分のニーズに合うものを選ぶことが大切です)
レンジで温めた時に庫内に水滴がつくことはちょっと気になっているけれど、温めムラを感じたことはないそう。
から揚げなど複数個一緒に温めても均等に全部温まっているのだとか。
以前使っていたものは1個だけ冷たいとかあったけれどそういうのがないので良いと言っていました。
ER-D70Aがおすすめな人


D70Aは自動メニュー数はやや少ないのですが、基本機能(ノンフライ・スチーム・発酵など)はしっかり搭載されています。
ドームヒーターはありませんが、庫内4面遠赤&ガラス管ヒーターで食材の焼き上げはしっかりできます。
またトーストは3機種の中で一番早く焼けます。
価格帯は32,500円~40,000円台と幅がありますが、他の2機種に比べると低価格です。(2025年9月現在)
D70Aがおすすめなのは次のような方です。
- 購入費用を抑えたい方
- お弁当のあたためが多い方(専用キーあり)
- トーストをスピーディーに焼きたい方
- デザインにはこだわりがない方、このデザインが好きな方
価格は安いけれど必要な性能はしっかりあり満足度は高い製品と言えますね。


ER-D70BとER-D80A・ER-D70Aに共通な機能や特徴
D70B・D80A・D70Aに共通の機能をみていきましょう。
ワイド&フラット庫内
間口は39.7cmのひろびろワイド庫内となっており、大皿料理やお弁当などもスムーズに出し入れできます。
オーブン・グリル機能
- オーブン温度:100〜250℃
→ パンやお菓子、肉料理まで幅広く対応できます。 - ノンフライ調理対応
→ 油を使わず揚げ物風に調理できる機能です。 - 発酵機能(30・35・40・45℃)
→ パン生地の発酵やヨーグルト作りに便利です。
レンジ機能
- レンジ出力:最大1000W(短時間)/600W・500W連続/200・100W相当
→ 普段使いから低出力調理まで対応しています。 - 赤外線センサー+温度センサー搭載
→ 食材の状態に合わせて加熱時間を自動調整してくれます。 - あたためメニュー(ごはん/おかず/お好み温度/のみもの/ゆで野菜)
→ よく使う加熱がワンタッチでできるんです。 - 解凍メニュー(解凍/さしみ)
スチーム機能
- 角皿式スチーム調理
→ 角皿に水を入れることで蒸し料理ができます。(スチームレンジ機能はありません)


ヘルシーフラット角皿:東芝公式サイトより引用
自動メニュー関連
- 「おつまみ1分/3分・5分・7分メニュー」→
→ 食材と調味料を入れるだけです。 - 冷凍野菜メニュー
→市販の冷凍野菜も、煮崩れを防いでおいしく調理できます。 - 簡単調理
→冷凍食品・レトルト食品などを活用して簡単に調理できます。
3機種共通でできる料理例
3機種共通で出来る料理にはどんなものがあるか見ていきましょう。
パン・お菓子系
- 食パンのトースト(6枚切り2枚同時)
- クロワッサンやロールパンの温め直し(ふっくらパン機能)
- パウンドケーキ、クッキー、シフォンケーキなどの焼き菓子
- ピザ(市販冷凍ピザ/自家製ピザ)
- パン生地の発酵(30〜45℃設定可)
メイン料理系
- 焼き魚(サバ、サケ、ホッケなど)
- 鶏のから揚げ風(ノンフライ調理)
- ハンバーグ(グリルでジューシーに仕上げ)
- 焼き野菜(ピーマン、ナス、パプリカなど)
- ステーキ・ポークソテー(グリル加熱)
野菜・蒸し料理系
- 蒸し野菜(ブロッコリー、にんじん、じゃがいもなど)
- 茶碗蒸し
- 蒸し鶏(サラダチキン風)
- 焼きなす、グリル野菜のマリネ
煮込み・ご飯系
- カレーやシチューの温め直し
- グラタンやドリア(オーブン焼き仕上げ)
- ご飯・丼もののあたため(ごはん/おかず自動あたため)
- コンビニ弁当(全機種あたため可/D70Aは専用キーあり)
お弁当・おかず温め
- 冷凍ご飯・冷凍おかずのあたため
- 揚げ物(コロッケ・天ぷら)の温め直し(カラッとあたため機能)
- 飲み物(コーヒー・牛乳・日本茶など)の温め
まとめ
東芝のオーブンレンジ3機種を比較すると、それぞれにおすすめポイントがあります。
- ER-D70B:新しい機能&高性能センサーで使いやすさ抜群。最新モデルにこだわりたい人向け。
- ER-D80A:D70Bとほぼ同じ機能で価格は安め。スタイリッシュな黒液晶も魅力のバランス型。
- ER-D70A:基本機能はしっかり、しかも価格はお手頃。トーストが一番早いので朝食メインの方にもぴったり。
3機種ともワイド&フラット庫内、ノンフライ調理、スチーム料理など日常調理に必要な機能はしっかり揃っています。
最新機能にこだわるか、価格を重視するか、デザインを優先するか ――ご自身のライフスタイルに合わせてどれを優先するかで選ぶと良いでしょう。
最新機種のER-D70B


前機種 バランスの良いER-D80A
前機種 お手頃価格のER-D70A